心理療法は誰のもの?

 対人援助職が不当な搾取があることに声を上げなかったら、その声は無かったことになるという考えもある。そういった意味では、東畑さんの言う政治と信田さんの言う政治は全く違うものだと考えられる。ニーズを絞って本を書くのと、ニーズがあって本を書くとの違いがあるように感じる。

 10年後には日本語だけで対人援助の仕事をするのが難しくなっているのかもしれない。そうした時に、これまで無視してきたニーズをどのように取りこぼさないようできるのか、表象だけでなく、社会や政治の課題取として取り組んでいけるのかということが気になっている。