「隔絶、壁、追放」

私達は、事象を切り取らなければ、それを扱えないが、それはそのもの自体ではないし、私の切り取り方が他者を毀損する怖さを含んでいる。この怖さは、切り離された私自身の不安を喚起させ、その隔絶の壁を固く閉ざしたものにしてしまう。そして、万能的で排…

「個人、社会、国家」

ひとりの人間で起こる自我のパーツ間の批判・追放・障壁・遊離/離隔化といった現象と、社会という集団間で起こる暴力・差別・格差・無力/透明化といった現象と、国家間で起こる侵略や略奪・言葉や文化の禁止・壁の建造・領土の区画/空白化といった現象は…

「知る、理解、和解」

「知る」ということは、難しい本を読むことや知識を増やすことではなくて、自分ではない存在や自分の理解が及ばない世界があること、それを思い遣り、その違いを受け入れ、立ち止まり吟味すること、そうした他者や事物、この世界との関係の仕方が、「知る」…

ナラティブ備忘録

『ナラティヴ,あるいはコラボレイティヴな臨床実践をめざすセラピ ストのために』 マイケル脳 外在化していくモード(オルタナティブ・ストーリーを分厚くしていく)。 外在文化人 外在化されることが当たり前の世界(ポストモダン)。 テクスト・アナロジー…