①言葉の意味を変えることがリフレーミングではないし、前向きさを押しつけたり、安易に褒めることがコンプリメントではない。言葉の意味の世界から一旦離れて、目の前の事象の相互作用をよく観察し、実際に何が起きているかの理解を蓄積しなければリフレーミ…
1. 国籍、言葉、家を持たない人がいる。そうした人達はある日目の前から消えてしまうことがある。何も持たない人に何が援助できるのか、教条的にまずは住居と食料をと言うことができても、継続した援助をするには覚悟も見通しもいる。制度に押し込めるのでは…
感情とは、自らの状態を報せ、本来は自らが何を欲望しているのか、その為にどんな行動を取れるのかを吟味する為の閾値に働く信号のようなものであり、それは外界と内界を構成する膜や襞による快不快に起源を持つものかもしれない。感情自体の記憶はなく、感…
対人援助職が不当な搾取があることに声を上げなかったら、その声は無かったことになるという考えもある。そういった意味では、東畑さんの言う政治と信田さんの言う政治は全く違うものだと考えられる。ニーズを絞って本を書くのと、ニーズがあって本を書くと…
言葉を理解することと、言葉で何かを理解することの違いを考えたことはありますか。 そして、意識で理解することと、無意識が理解していることの違いを意識していますか。 意識の心が聞いている時、無意識の心もまた聞いていることを知っていましたか。 理解…
どんな著名な書き手も、その時代のその土地で育まれたもの、なかったもの、その状況での関係や立場といった諸力の網目から生成し、消滅していると捉えるならば、スターシステムのような誰かの名前が学問になるということでもなく、諸力は構成された現実で再…
第1文型 SV 「SはVする」(名詞+自動詞) Gabriel came to Nagoya this summer. Hisato lives in Nagoya now. 第2文型 SVC 「SはCである(be系)」「SはCになる(become系)」(名詞+自動詞+形容詞[名詞]) Our cat is very cute. Keiji became a soc…
教える 不特定多数の人に何かを教えようとするとモデルが必要になる。モデルは現象をある視点から切り取り、分類したもので、教える側にも教わる側にも便利だがモデルが措定である理解で使わないと、モデルが現象そのものだと誤謬してしまう。もちろん、身に…
死者が私のなかに、ともに住んでおる。私の知識は別にして、魂に成長ということがあるならば、私は自分の魂も含め、死者の魂のなか、魂のなかの死者、そういう重なりのなかで成長する。 大野一雄「稽古の言葉」p. 139より 自分の気持を知らせるために、手は…
こうした経験しえない経験の領域が、「内包性」なものであり、その存在様態こそが「潜在性」である。檜垣立哉「ドゥルーズ入門」p.17 外延的で空間化された位相ではない、あるいはそこには回収されえない内包的な実在こそが、持続である。潜在的とは、その在…
自己組織化は、おのずと進行しつづける生成プロセスのネットワークである。この場合には、個々の生成プロセスでは、次の生成プロセスの開始条件となると同時に結晶を外に排出する働きも行う。この事例では、この二つが二重の働きになっており、二重作動の一…
【あ】アウエルバッハ『世界文学の文献学』みすず書房アウエルバッハ『ミメーシス』ちくま学芸文庫石井健吾 訳『アシジの聖フランシスコの小さき花』聖母文庫伊藤邦武/山内志朗/中島隆博/納富信留『世界哲学史3―中世Ⅰ 超越と普遍に向けて』ちくま新書伊藤…
【プラグマティズムと分析哲学】プラグマティズム パース(1839-1914)科学的方法、プラグマティシズム ジェイムズ(1842-1910)宗教や哲学にも応用、多元主義 デューイ(1859-1914)保証された言明可能性、適用範囲の拡大 ローティ(1931-2007)ネオプラグ…
山内志朗先生がTwitter(現X)投稿されていた哲学初段のリストより 哲学初段リスト 1.プラトン『国家』2.アリストテレス『形而上学』3.アウグスティヌス『告白』4.デカルト『省察』5.スピノザ『エチカ』6.カント『純粋理性批判』7.ヘーゲル『精神現象学』8.…
はじめに 精神療法、もしくは心理療法は主に言葉を介してやりとりされます。そのため、様々な学派で臨床で使われる言葉についての考察がされています。例えば、精神分析では、言語によって無意識と意識が構造化されていることについて神田橋條治『「現場から…
0. はじめに 精神療法、もしくは心理療法は主に言葉を介在してやりとりされる。そのため、臨床で使われる言葉については様々な学派で考察されている。精神分析では、言語によって無意識と意識が構造化されていることについては神田橋條治『「現場からの治療…
note.の記事 システムズアプローチの学び方 家族療法の年表 家族療法とシステムズアプローチの文献リスト ①ジョイニング過程について ②情報収集過程について ③仮説設定過程について ④介入の下地作り過程について ⑤治療的介入過程について ⑥継続または終結過…
自分と違う考えや立場の違う意見を見たときに、私と同じことを言っていると安易にいいねをつけたり、自分の考えや立場からしか理解できないのなら、Twitterでの議論は全て私のお気持ちのぶつけ合いになってしまうと思う。しかも、鍵つきのアカウントの投稿は…
今の日本は、集団の中の不均等な関係で起きた暴力に対して声をあげことでさらに深く傷つけられることが起きています。それは侮辱を受けた人であることを晒され、不利な立場に追い込まれることでもあり、社会的な立場や役割、自分の信念や正義、心身の健康、…
はじめに これまでの①から④までで、対話の前提や条件としての、対等な関係、安全な場所、違いを受け入れる、に関することと、対話がどのようなものかについてのイメージを書いてみました。今回はこれらを書きながら考えた、対話で起きていることに関する仮説…
はじめに ③では、立場によって見え方が違ってくること、私たちは言葉のルールや構造に従って思考していること、個体からの視点だけでなく関係からの視点でも起きていることを捉えてみること、立場の違いが何かを生み出すこと、が書きたかったのですが、伝わ…
はじめに ③では、オープンダイアローグで大切にされている「本人のいない所でその人の話をしない」ということから、それが単なるルールではなく、対等な関係で話し合うことや、安全に話せる場所についての知恵だということを書いてみました。もちろん、「本…
はじめに ①では、対話とは対話自体が目的で、呼吸のように対話をしていること自体が対話の前提であり、それが当たり前のことで対話していることを忘れてしまえるほど対話ができるような状況が条件だということを文章にしてみました。とはいえ、これだけでは…
はじめに ここ数年で、対話という言葉をよく目や耳にするようになった気がします。それは、多様性が意識されるようになったからなのか、それとも過ごしてきた時代や場所・立場や意見の違いを理解し合うためなのか、そういうことが求められているだろうかと考…
とかく何かと同じであることが良しとされ、同じように感じていることが求められているように感じています。だからなのか、共感という言葉が安売りされて、多様性という言葉のように本来の意味とは異なって使われているように感じます。そして、このようなこ…
はじめに 素朴な疑問として、「夢の中で言葉が話せるのはなぜか?」を考えてみると、当たり前のようで当たり前でないことに気づきます。それは、夢の中にいる時、意識は眠りについて無意識※1の状態だとしたら、言葉を話しているのは無意識なのか意識なのか、…
テクストを読まずに、自分の思い込みの意見や感想を述べない。 個人的な価値観やイデオロギーが湧き上がり、距離が置けそうにない場合は、意見や感想を控える。 テクストの文脈は、その当時から見た評価、現代から見た評価、継続的な時間経過から見た評価。…
誰かと対話をする時に、相手の話しを全て理解してしまおうとするのではなく、常に理解の途上に留まりながら相手の話を聴く姿勢と、相手のユニークさに関心を向けて支配的な言説に隠れたローカルな知を掘り起こそうとする態度は、未だなかった理解や対話の可…
区切り(パンクチュエーション)と意味づけ 私たちは、目の前に起こる事象のつながりを、自分の視点から区切る(句読点を打つ=パンクチュエーションする)ことで、起きていることを理解しているとみることができます。この時、事象や事物を意味づける(概念…
結局は、それも私自身の説明モデル(認識論)でしかない。誰もが、世界とは〇〇であるとか、私は〇〇をしているだろうとか、前提や未来のイメージを持っていて大体それに近い現実に着地する。それは因果論ではなく、外界への定位と、意識や注意と方向性(オ…